人生の推しと東京について
20年以上推し続ければそれはもはや『人生の推し』と言っても過言ではないと思うのです。
私には3組の人生の推しと、推し歴的にまだそこまで到達できないけど10年選手な1組の推しがおりまして
その4組のうち
1組が東京&埼玉出身
3組が地方出身(岡山(以下B(仮名))、福岡(以下C(仮名))、宮城(以下T(仮名)))
なんですね。
ちなみに東京&埼玉出身の某バンド(以下A(仮名))における埼玉勢の一人は東京寄りのエリアであったため遊びに行く=東京 だったそうな。3駅先が都内ならそうなるよね。
そんな彼らを推し続けて早幾年
私は気づいた
元々首都圏で生まれ育った人と進学やデビューで地方から出てきた人とで東京や都会の表現に違いがある!と。
空や空間の物理的or精神的スケール感(A:幻想度が高いテーマの曲を除いたらリアルな空の描写がほぼ無い / B・C・T:建物に阻まれた空の狭さや精神的な窮屈さなどの描写がある)
街のキラキラ感(A:幻想無し、描写はリアル寄り / B・C・T:東京がゼクノヴァ)
物はあるのに満たされない空虚感(A:その視点が無い / B・C・T:何かあったんだろうな……)
東京へ出てきたことにより何かを失った感(A:地元や馴染の場所、ためらわず上京できるような距離ゆえ特に何も失ってない / B・C・T:精神的に様々なものを失くしている)
田kゲフン地方出身の劣等感(Bが顕著)
こんな感じかな。
何でこんな発想と比較に至ったのかと言いますと
以前当コラムでもお話ししたアロマのお店で、各店舗の所在地をイメージした限定ブレンドオイルがあり
東京の店舗であったのでもちろん東京イメージの香りがあったのですが
これが良い感じにスッとしたスタイリッシュな香りで高級マンションの玄関やくつろぎスペースで香っていそうなイメージだったのに対し、地方(特に北側)の香りは結構個性強めな感じだったのです。
で、そこからうっすらとこの違いは何だろうと考えていたら連鎖的に首都圏出身アーティストと地方出身アーティストの視点の違いにたどり着いたという流れでした。
比較対象の4組中メンバー平均年齢最年長バンドのA(学生運動ドンピシャよりやや下の世代)と最年少バンドT(私と同世代)には親子の年齢差もあるので生きた時代的なものもあるのかとも思いましたが
そこを差し引いてもAとB・C・Tの間に交わらない何かがあるのを前々から薄っすら感じており
今回の件でその隔たりの正体にようやく漕ぎ着けた気分です。(やり切った顔)
中には地方都市に居た方もいるのですが
私は知っている
地方都市は主要な駅前から少し離れればあっという間にスカボローフェアになることを(偏見)